ビタミンCの真実
2022年10月13日更新
SUMMARY
- ・ビタミンCは「黄色くてすっぱい」?
・酸っぱいものにビタミンCは豊富?
・ビタミンCは沢山摂っても吸収されない?
・ビタミンCを飲むと日に焼ける?
・ビタミンCは腎臓結石や尿路結石の原因になる?
公式サイトでは、ビタミンCやリポソームビタミンCについて、様々な質問をいただいています。
インターネットやSNSではビタミンCにまつわる様々な情報で溢れていますが、古い情報や不確かな情報など様々で、迷われる方も多いと思います。
そこで、今回はビタミンCに関する情報を一度整理して、改めて皆様にご紹介したいと思います。
ビタミンCは「黄色くて酸っぱい」?
実はビタミンC(アスコルビン酸)は無色透明です。そしてリポソーム化するとやや酸味を感じますが、ほぼ味もありません。
ではなぜ多くの人がビタミンCに黄色くて酸っぱいイメージを持っているのでしょうか?それは、「ビタミンC=柑橘類」のイメージを持っている方が多いため、サプリメントやビタミンC含有をうたう商品に黄色の着色と酸っぱい味を付けることが多くなっているからです。
その様なサプリメントを飲んだ後、尿が黄色くなるのはビタミンCの色ではなく「リボフラビン」(ビタミンB2)の色です。
酸っぱいものにビタミンCは豊富?
酸っぱいものはビタミンCが豊富なイメージがあります。これは、レモンのイメージが強く影響しているだけで、前述のようにビタミンCには味がなく、必ずしも酸っぱいものだけがビタミンCが豊富というわけではありません。
ビタミンCが豊富な食品を下記に掲載しますので、食事からビタミンCを摂る際のご参考になさってください。
食品(100gあたり) | ビタミンC含有量 |
赤ピーマン | 170mg |
芽キャベツ | 160mg |
黄ピーマン | 150mg |
パセリ | 120mg |
ブロッコリー | 120mg |
レモン | 100mg |
カリフラワー | 81mg |
ピーマン | 76mg |
ゴーヤ | 76mg |
柿 | 70mg |
キウイフルーツ | 69mg |
モロヘイヤ | 65mg |
さやえんどう | 60mg |
ししとうがらし | 57mg |
かぼちゃ(西洋) | 43mg |
ビタミンCは沢山摂っても吸収されない?
一般的なビタミンCサプリメントを経口摂取した場合、一定量を超えると摂取量が増えるほど腸での吸収率は大幅に低下します。
トーマス・E・レビー博士著「PRIMAL PANACEA 究極の万能薬~ビタミンCの真実~」 では以下のことが書かれています。
“栄養素は通常、チャネルやトランスポーターと呼ばれる穴(栄養素によって通るチャネルやトランスポーターが異なる)から吸収されますが、リポソームカプセルに包まれた栄養素は小腸に入るとチャネルやトランスポーターを介さずすぐ腸壁をすり抜け血中に吸収されます。同様に、リポソームカプセルは血中から細胞内へも容易に貫通します。そのため理想的なドラッグデリバリーシステムを用いたリポソームカプセル化されたビタミンCは、ほかの経口ビタミンC剤とくらべ優れているのです。”
”リポソームカプセルは安定なナノメートルサイズのカプセルとなっているため、カプセルそのものが消化酵素に分解されづらく、カプセルに包まれた成分を消化酵素から守り血中に届けることができます。”
とあります。つまり、リポソームカプセルに包まれたビタミンCはトランスポーターと呼ばれる穴で渋滞を起こさず、消化酵素などからも守られるため、スムーズにビタミンCが吸収されます。これにより、一般的なビタミンCとリポソームカプセル化されたビタミンCには吸収率に差がでると考えられるのです。
ビタミンCを飲むと日に焼ける?
「ビタミンCが日焼けやシミの原因」になることはありません。
グレープフルーツやオレンジ、レモンといった柑橘類はビタミンCのイメージとしてよく連想されることが誤解が生まれる理由となったと推察されます。柑橘類は、これらはビタミンCの他に「ソラレン」という物質を多く含みます。
「ソラレン」には、「光毒性(紫外線に反応して肌に影響を与える性質)」があり、日光にあたることでシミや炎症などの皮膚トラブルを引き起こします。
食物から摂取した場合は、ソラレンは血流にのっておよそ2時間で全身に行きわたります。ソラレンを含むものを食べたり飲んだりした場合には、光毒性の影響が残っている数時間は日光に当たらないよう気をつけましょう。
<ソラレンを多く含む食品>
オレンジ・グレープフルーツ・レモン・イチジク・セロリ・パセリ・きゅうり
<ソラレンが少ない食品>
リンゴ・バナナ・イチゴ・スイカ・ぶどう・もも・人参・トマト・レタス
ビタミンCは腎臓結石や尿路結石の原因になる?
ビタミンCは腎臓結石や尿路結石の原因になるという誤解はビタミンCの代謝産物の一部である「シュウ酸」が尿中に増えることがきっかけで起こりました。
シュウ酸とカルシウムが結合して結石になるのですが、シュウ酸の増加に注目した誤った仮説が常識として世界に広がってしまい、いまだに「ビタミンCは腎臓結石のリスクを高める」という説が流布され続けています。(※その後の多くの臨床論文で、ビタミンCを摂取しても腎臓結石は増えなかったと発表されています。)
しかし実際には、尿中のカルシウムはビタミンCと結合し、シュウ酸と結合するカルシウムの量は非常に少なくなります。つまり、ビタミンCが尿管結石の元になるシュウ酸とカルシウムの結合を阻止している事になり、ビタミンCは、腎臓結石や尿路結石のリスクを減らしているとも言えます。
(参考)
村田晃著「新ビタミンCと健康」
トーマス・E・レビー博士著「PRIMAL PANACEA 究極の万能薬~ビタミンCの真実~」
「統合医療でガンに克つ~電子版」患者と医師のための医学情報
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