ビタミンCが二日酔いに役立つって本当?
2021年02月16日更新
SUMMARY
- ・悪酔い・二日酔いのメカニズム
・悪酔い・二日酔いとビタミンC
アルコールは適量であれば健康に害を与えず、体内のビタミンCを減らすこともありません。
ただし深酒をしてしまった時には体内でのアルコール分解が追いつかず、不快な二日酔いに悩まされることも…。「適量」には個人差がありますが、上手にお酒と付き合いたいですね。
さて今回は、悪酔いや二日酔いのメカニズムと栄養バランスについて紹介したいと思います。
悪酔い・二日酔いのメカニズム
まずは、悪酔い・二日酔いが起こるメカニズムについて簡単にご紹介します。
お酒に含まれるアルコールは、口から摂取した後は一部胃で吸収されますが、大部分は小腸から吸収されて「肝臓」へと運ばれます。
肝臓ではアルコールを分解するための酵素が働き、アルコールから「アセトアルデヒド」→「酢酸」へと代謝され、最終的に水と二酸化炭素に分解されます。
この代謝の過程で発生する「アセトアルデヒド」が、あらゆる悪酔い症状(頭痛や発汗、血管内脱水、吐き気など)の原因となります。お酒に弱い人は、その多くがアセトアルデヒドを分解する酵素活性が低いことが原因です。よって悪酔い・二日酔いの症状を避けるためには、いかに速やかにアルコールを無害な酢酸にまで代謝するかが重要なのです。
悪酔い・二日酔いとビタミンC
アルコールを多量に摂取すると、その分解の過程でビタミンCが消費されます。
お酒を飲んで悪酔いしたり、二日酔いで翌日にもダメージが残りがちな人は、体内の栄養バランスが崩れ、不足している栄養素があることで、アルコールの分解に時間がかかっているのかもしれません。
消費されたビタミンCを速やかに補給し、体内の栄養バランスを整えることが大切です。
①アルコールの分解と栄養素
アルコールを飲むには空腹時よりも、おつまみなど何か食べるといいといわれます。アルコールの分解時には、ビタミンCを始め栄養素が消費されるからです。特にナイアシンやパンガミン酸アラニン、グルタミンは肝臓の働きを高めるといわれます。
②アルコールと水分補給
アルコールは水と親和性が高く、アルコールの分解が追いつかないと 血液はドロドロな状態になってしまいます。また、アルコールは利尿作用でトイレが近くなり発汗も増えることで、水分が排出され脱水症状になりやすくなります。飲酒時は水分補給をこまめに行うことが大切です。
(参考)
・村田晃「新ビタミンCと健康 21世紀のヘルスケア」(2012)
・柳澤厚生「つくらないがん療法 高濃度ビタミンC点滴療法」(2017)
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