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AWAKENING vol.1 | 現代人にもっと動きを。日常は「動作」で変わる

2021年10月05日更新
AWAKENING vol.1 | 現代人にもっと動きを。日常は「動作」で変わる

SUMMARY

  1. ・そのカラダの不調、もしや「動作」不足かも?
    ・習慣化には、意志力よりも「環境」をととのえる
    ・睡眠、栄養、運動の3つが大事

各分野で活躍するプロフェッショナルに、健康、ライフスタイルから、人生の“気づき”をシェアしてもらう新連載Lypo-C presents『AWAKENING』。
 
突然ですが、みなさんが運動をする目的はなんでしょう?
筋肉をつけたり、痩せることを目的にする人が多いと思いますが、「動作を鍛える」ことを意識すると、今までとはまったく違う気づきが得られるかもしれません。
 
今回は、人気のハイパフォーマンススタジオ「GRIT NATION」を運営する林周一郎さんに、動作を鍛えることのメリット、健康的なライフスタイルのヒントを聞きました。
 
林周一郎さん
「GRIT NATION」代表。渋谷MIYASHITA PARKにてハイパフォーマンススタジオ「GRIT NATION」を運営。筋肉ではなく「動作を鍛える」をコンセプトにした独自のワークアウトプログラムが人気を呼んでいる。
https://gritnation.jp/
 

そのカラダの不調、もしや「動作」不足かも?

運動というと、筋肉やダイエットなどの「見た目の美しさ」を求めることが多いですが、GRIT NATIONでは「動作を鍛える」をコンセプトにしていますよね。なぜでしょう?
 
僕は学生時代にラグビーに打ち込んでいたのですが、カラダは綺麗に仕上がっているのに怪我が多い選手で、その謎に首をかしげたまま大人になりました。
 
(時が経ち)起業のアイディアを考えているとき、オリンピックレベルのアスリートを担当するトレーナーと話す機会があり、パフォーマンス向上のためには「筋肉ではなく、動作を鍛える」のだと教わりました。
 
そのとき、十数年越しに謎が解けたような感覚があったんですよね。
かつての僕はアスリートなのに、ボディビルダーのトレーニング(筋肉を鍛える)をしていたから、体の操作性が落ち、怪我が増えてしまったのではないか。
僕ぐらい真剣にスポーツをやっていた人間がそのことを知らないってことは、世の中の大半は知らないのでは?と思いました。

それでフィットネス業界を調べてみると、筋肉を鍛えてマッチョになるか、もしくはダイエットするかの2つの方向性が主流でした。
 
もちろん運動すること自体が素晴らしいんだけど、人生100年時代では自分自身(というカラダ)を長く使っていく努力が必要で、その2つしか選択肢がないのだとしたら、本質的な不足を感じる。
 
僕自身が手に入れたいのは、思い通りに動く自由な身体だという考えをもとに、マッチョでもダイエットでもない、第3の選択肢としての「アスリートパフォーマンス(動作を鍛える)」をコアコンセプトにしたわけです。
 
林さんは「現代人は動作が失われつつある」と警鐘を鳴らしています。どんな動作が失われているのでしょう?
 
人間の動作というと「歩く」「走る」っていうのは想像できますよね。
みんな出来るけど、ふだんやらない動作はたとえば「跳ぶ」ですね。ジャンプって最後にいつしたか思い出せます?
 
あとは「這う」もそうですよね。
「這う」という動作は、赤ちゃんと自衛隊はやるけど普通の人はやらない。
 
そのほかにも「持ち上げる」「運ぶ」「バランスをとる」「登る」や、「キャッチ」するとか「投げる」もありますよね。
 
たしかに日常ではしないですね...。そのような動作が失われるとどんなデメリットがあるのでしょう?
 
シンプルな原則ですが、使わない機能は衰えていきます。
退化すると、できないことが増えていく。
 
その結果として起きることはカラダの痛みや不調です。
 
本来動くべきところが動いていない、安定するべきところが安定してないことにより、動物として不自然な形になっていきます。
 
代表的なところでは、首・肩・腰の痛み、頭が重い、集中できないというのも含めて、身体機能の衰えや姿勢の崩れがあらゆる不調につながっていくのです。
 
人間の頭はとても重いのですが、姿勢が悪いことで頭が背骨の積木の並びから外れてしまう。すると前に転ばないために、ずっと背中側の筋肉が支えつづけることになります。
 
本来は力を発揮する為についているはずの筋肉が、悪い姿勢を維持するために使われている状態が長く続けば身体はおかしくなっていきます。
 
仕事中など日常的にできる、正しい姿勢や動作があれば教えてほしい
 
企業向けのオフィスコンサルティングをする事があるのですが、その際に意識していることは、「(ジムに行くよりも)働いている環境の中でいかに変化を起こせるか」です。
 
まずはパソコンのモニターですね。ノートパソコンで作業する人も多いと思いますが、オフィスや家では外付けのモニターか、リフトアップできる器具を使って、なるべく目線の高さに近づけてあげる。これだけで目線が上がって姿勢が良くなります。
 
また、長時間パソコンで作業するので、肩が前に出やすいです。正しい姿勢をしようと思って胸を張っても、力を抜いたらまた戻ってしまう。
 
まずは背中の肩甲骨の間をぎゅーっと緊張させて寄せる。
 
そのあと力をぬいて、肩をスッと落としてあげると、さっきとは違う(正しい)ポジションに落ちつきます。
 
仕事中の「座り過ぎ」は良くないと聞きますが、本当でしょうか?
 
座ることの最大のデメリットは「腹圧」が抜けやすいこと。
腹圧が抜けている人は、姿勢が崩れやすくなり、それが原因でカラダの痛み、不調が出てきます。

仕事中は座りすぎには気をつけて、なるべく姿勢を変えましょう。あまり深く考えず、軽い気持ちで足を伸ばしたり、立って動いたり。
最近だとApple Watchも「そろそろ立ちませんか」って言ってきますよね。
 
あとは「深呼吸」が大事です。
下半身痩せしたい女性にも、まず大事なのは深呼吸とお伝えしています。
 
深い呼吸ができると、お腹周りのインナーマッスルや横隔膜が可動し安定した状態になります。腰痛がなくなり、身体を動かすもっとも大切な準備だといえます。
 
でも現代人は逆の状態がほとんどで、呼吸が浅い傾向です。
呼吸が浅いということは横隔膜がしっかりと上下運動をしていないので腹圧がしっかりとかからないんですよね。そして腹圧がしっかりとかからないとインナーマッスルが段々と弱って伸び切った腹巻きのようになってしまいます。そうすると内臓も支えられないので消化にも影響がありますし、下半身も締まりのない感じで太ってきてしまうんです。
 
深呼吸は盲点ですね。どうすれば正しい深呼吸ができるのでしょうか?
 
オススメしているのは10秒吐くということ。
深呼吸では、吸うよりも吐く方にフォーカスしましょう。
 
体の中のものを吐いて、もう吐けないよ...というところからさらに3秒くらい頑張って吐くと、内腹斜筋というインナーマッスルが働きます。
 
そこで3秒くらい息を止めてから、鼻から4秒吸う。これを繰り返します。毎朝10回やるだけで1日の始まりが良くなりますよ。

習慣化には、意志力よりも「環境」をととのえる

運動というと、「意志力」が大事だと思われがちですが、僕はあまりあてにしていません。意志力はガソリンみたいに増減するので、毎日発揮できるとも限らない。
 
意志よりも「環境」を変えることで、あとから気持ちがついてくる方がいいと思いますね。
 
僕は健康産業に従事していますし、鉄の意志をもったストイックな人間だと思われがちなんですが、実は心からラーメンを愛してます(笑)
 
昨日も食べて今日も食べているわけですが、これはどう考えても食べすぎ。僕もまた意志の弱い人間です。「明日の朝走る!」という自分との約束も1万回くらいは破っていると思います(笑)
 
意志は弱くて当たり前、脳は楽な方を好む、人間ってそういうものだよね、と割り切ってしまう。
だから、不確かな意志をあてにするのではなく、環境の圧力を作る方が持続可能といえます。
 
「GRIT NATION」はある意味で、不便なジムです。
 
決められた時間にスタジオに行かないといけない、自分で内容を決められない。でもそれは僕らが設定した「環境」なんですよね。
 
誰かと一緒に汗を流す喜び、コーチがリードすることで生まれる新たな気づき。そのプロセスを楽しんだ結果として、運動の習慣化が実現するのかなと思います。

ふだん健康について意識していること、習慣があれば教えてください
 
「朝」を大事に過ごすことですね。
 
僕みたいにいつもアドレナリンが出ている人は交感神経が過多になっていて、上手くスイッチが切れないんです。
ちゃんと休めないと、ちゃんと立ち上がれない。自分でスイッチを切るということを覚えさせないといけない。
 
朝は、まず決まった時間に目を覚まして、カーテンをあけて日の光を浴びる。
舌磨きをしてうがいをして、白湯を飲む。ここまでがワンセット、朝のルーティンになっています。
 
良い朝を迎えるためには当然夜も大切ですから、僕は寝室にスマホを持ちこまないようにしています。
これまでは睡眠のモニタリングの為にもiPhoneのアプリを起動して横に置いておく必要があったんですが、手の届くところにあるとSNSなど余計なことをするんですよね。
 
それで取り入れたのが「オーラリング」です。睡眠やコンディショニングをモニターしつつ、携帯は寝室に持ち込まない。欲望とは物理的に距離をとることにしています。意志が弱いので。


*左手につけているのが、指輪型の睡眠トラッキングデバイス「オーラリング」。

睡眠、栄養、運動の3つが大事

林さんは「Lypo-C」をライフスタイルに取り入れていると伺いました。最初に飲んだ感想、ふだんの飲み方をおしえてください。
 
飲み始めたきっかけは、GRIT NATIONの会員さんが、「(GRIT NATIONと同じく)本質を追求するブランドがある」として紹介してくれたことです。
 
正直、最初飲んだ時は裏切られた感がすごかったです(笑)
「ビタミンC=すっぱい」という刷り込みが強いのか、そういうものだと思って飲むと、なんとも形容しがたいしょっぱい味でインパクトが強かったです。
 
しかし、その潔さを良しとするお客さんが一定数以上いて事業として成立している、「職人魂」を大切にしている僕たちからすると、とても羨ましくもあり、リスペクトの対象ですね。
 
ふだんの飲み方としては、毎朝の白湯に、自社製のプロテインとLypo-Cを混ぜて飲むというのを基本スタイルにしています。

栄養面も気にされていると思いますが、運動と栄養素の関係はどのように考えていますか?
 
僕の中では、「睡眠が長男、栄養が次男、運動は三男」という考えです。
この順番が大事で、しっかり寝て、栄養をとって、運動をする。
 
まともに寝ていなかったり、しっかりと食べていない人が、どれだけ運動を頑張ってもパフォーマンスは上がらない。3人の兄弟がしっかり力を合わせることが大切です。
 
林さんは健康をライフワークにされていると思いますが、「健康的なカラダを得た先にあるもの」とは、何だと思いますか?
 
そうですね、「自由と感動」でしょうか。
 
僕が憧れる人というのは「夕日を見て泣く人」なんですよ。
キャラと合ってないかもしれませんが、新しいことへの感動だったり、人の痛みに寄り添えたり、そんな人としての感性をちゃんと持ちたいと思っています。
 
その為に必要なのが「自由」ですね。
自分以外の大きなもの(会社、常識、ムード)に選択と決断を委ねる昭和のサラリーマン的な生き方というのは、自由と安全を交換するようなものだと思うし、もはやそれで安全に生きられる時代でもない。
これからの変化の時代は、自分で自分のことを決めていかないといけない。
 
自分で選んで、自分で決めて、ちゃんとやる。失われた身体性に目を向け、自分と対話しながら人生の責任を背負うということが、精神の自由につながっていくと思います。
 
そして「健康」とは、精神の自由を得るための前提条件かなと思います。
睡眠、栄養、運動をとおして、カラダだけでなく心も含めて健康であること。
 
健康をとおして自分を認めることができれば、他者の成功を喜べたり、または地球や未来といった自分の外のことも考えられるようになると思いますね。

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2021年10月05日作成 └連載『AWAKENING』
ランク1位

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